2014年7月1日 第139号  前 目次 次
第14回特ラ機構技術賞 授賞式報告
 今年より、功績賞を技術賞と名称変更したことは既にレポートで報告しておりますが、「特定ラジオマイク利用者連盟」の最後の総会であり、また「特定ラジオマイク運用調整機構」の第1回目の総会を機に変更したわけです。

審 査

3月に応募数の確認、4月16日に選考を行いました。
審査日時4月16日  15時より
審査会場エスシー・アライアンス Ast
審査員渡邉審査委員長、八幡会長、田中理事長、金子監事、石橋理事、
高山賛助委員長、武藤、甲田、大野
      以上の皆さんで審査を行いました。

 6月6日、渡邉委員長は仕事の都合で欠席。委員長代理 金子委員、アナウンサー 藤井優利の皆さん。
 大野委員による金子委員長代理の紹介の後、金子さんの司会進行で行いました。今回からスタイルを変え、会場にお見えの皆さんに映像を2分ほどご覧いただき、アナウンサーの作品名、受賞者の紹介、文言の読み上げがあり、金子さんが盾と副賞を授与しました。
 金子さんによる各作品の批評、受賞者のインタビュー等は紙面の都合により割愛させていただきます。
 また、金子さんから、今回新設された「八幡賞」の説明がありました。この賞は、24年前に特定ラジオマイク利用者連盟を設立され,業界に多大な貢献をされた「八幡泰彦会長」を顕彰して設けられた賞であります。

授 賞 式

≪学生部門≫

音響芸術専門学校 努力賞 ビデオ作品

ドラマ 「晴れの日に」 班員一同 殿 
受賞者 岡田 佳子さん

「日常 意識せずに動作がシンクロする一瞬のおかしさ その動作の連続を授業シーンに意図的に取り入れ 主人公である男子学生のある一日を 音と映像でリズミカルにコミカルに表現している」

音響芸術専門学校 努力賞 ビデオ作品

ドラマ 「まだ見ぬ明日へ」 班員一同 殿 
受賞者 八木 郁斗さん

「狭いアパートの一室 公園 港 とロケの多い作品 使用機材の知識や操作技術習得 それらを駆使して一つの作品をつくり上げる悦びはひとしおです その悦びの瞬間を大切に プロの世界を目指してください」

日本大学 藝術学部 審査員奨励賞 ドキュメンタリー作品

「乙女文楽とひとみ座」
廣中 愛子さん 

「世界の人形劇のなかでも傑出したものといわれる文楽は 本来 人形遣いや義太夫語りは男性のものであったが 女性だけで伝承上演されるひとみ座乙女文楽に密着取材し 知られざる世界を見せてくれた」

尚美学園大学  銀賞 ドラマ作品

「23ページ目のレシピ」
海田 帆南さん、佐々木 愛さん

「23年目に掟から開放されるという若い二人に 村の風景や 人物がからみ すばらしい寓話の世界を描いてみせた 田舎道でのワイヤレスマイクの適切な使い方により 二人の会話は自然であった」

日本大学 藝術学部  金賞 ドラマ作品

「紫陽花の食べ方」
柳田 耕佑 さん

「女の情念の世界を描いた学生らしからぬ作品 キーワードともいうべき 紫陽花模様のライターの音ではじまるミステリアスなストーリー展開において 微妙に変化する会話をとらえたワイヤレスマイクの効果が活きていた」

≪一般部門≫

文化工房かりや 刈谷市総合文化センター 努力賞 舞台作品

「文化工房かりや 第3回企画公演 ようこそ朗読の世界へ」
受賞者 鷹巣 由佳 さん

「市をあげて文学的芸術の世界を展開 2部の市民24人の出演による 朗読の世界へいざなう舞台演出 さらにワイヤレスマイク使用により見事に成功した」

株式会社カトヤ・レコーディング・サービス 金賞 イベント作品

「第32回 浅草サンバカーニバルのチャンネルプラン」
受賞者 森内 公英 さん

「浅草サンバカーニバルは 毎年チームが増えワイヤレスマイクも自然増 現場での仕切りも事前のチャンネルプランと経験による即断が頼りとなる ここに長年担当された貴殿に感謝の意味をこめて贈ります」

株式会社東京サウンドプロダクション 金賞 放送番組作品

テレビ朝日「もしものシミュレーションバラエティー お試しかっ! 春の3時間SP」
受賞者 撮影センター 戸塚 夏樹 さん

「男女チーム合わせてワイヤレスマイク25本 送り返し50台 オンエアを見て一体どのような仕組みなのか最後まで見当もつかない技術力に圧倒された番組 自分もチームの一員になったつもりで大いに楽しめました」

八 幡 賞  贈賞

一般社団法人 日本舞台音響家協会 殿

代表 小瀬 高夫 さん
『新周波数対応 特定ラジオマイク合同テスト会』
「周波数移行にともなう、特定ラジオマイクの新商品が各社から出ております。
それを実際に使って確認する意味のテスト会を行いました。
一般社団法人 700MHz利用推進協会、一般社団法人 日本舞台音響家協会、一般社団法人 特定ラジオマイク運用調整機構、以上3団体共催の、新周波数対応のための特定ラジオマイク・テスト会において、マイクがもっとも苦手とする破裂音等のテストや、パーカッションの立ち上がりなどを確認すると共に、ミュージカルでの運用を意識したコーラス30名によるマルチ・チャンネル・テストを行いました。
昨年11月浦安でのテストを皮切りに、全国5箇所で、今年5月、6月には電波伝搬を検証するテストが行われました。これらのテスト会において、歌手と演奏家を使ったリズミカルで効果的な構成等の企画をされた日本舞台音響家協会に、第一回八幡賞を贈ります。」

AN: 以上で第14回 特ラ機構 技術賞の授賞式、無事終了いたしました。
受賞者のみなさん、おめでとうございます。 またご出席のみなさん、長い時間、有難うございました。
金子さん、お疲れ様でした。
(まとめ大野)


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