2017年1月1日 第154号  前 目次 次
ちょっとブレイク 懐かしいラジオのお話

ある日、久しぶりに秋葉原に立寄る事がありました。 今はもう昔の電気街だけのイメージとは違い、色んな人々が行き交う中、唯一 昭和の時代にトリップ出来る場所が有りました。

ご存知の方もいらっしやるかとは思いますが…。 JR高架下のラジオセンター内にあるその店では個人の品物を代理販売しており、そこに有る商品と言えば昭和の時代に人気のあったラジオ、テープレコーダー、トランシーバー等々…今となっては懐かしいものばかり!ひとときその頃へとタイムスリップすることができました。

そこで1台のラジオに目が止まってしまった私は思わず衝動買い!! 今から42年前ぐらいになりますか…その頃 中学生の友達との話題は深夜放送のラジオ番組の話でいつも盛り上がっていました。 各メーカーから色々なラジオやラジカセが出ており、みんなそれぞれ気に掛かるデザインや性能のものを持っていて、今には無いカッコ良さが有ったのを覚えています。

あるラジカセではFMトランスミッターが内蔵されており、カセットの音を別のラジオに飛ばせたり、送信所の方向がわかる?ジャイロアンテナなる物や本当に色々な機種が出ていました。

この日私が手に入れたのは昭和48年製造サンヨーラシーバRP7700というAM・FM・SWの3バンドに加え、なんと!CB無線が内蔵されているラジオでした! CB無線(市民ラジオ)をご存知ない方はそれって…?と思われるかもしれませんが、その頃はラジオマイクと同様、免許申請をすればコールサインをもらえ、簡単に無線通信ができ、当時は友達同士でよく遊んでた記憶が有ります。

後にハイパワーな海外製を使用する違法局が出回り、いつの間にか下火になってしまいましたが…。現在は申請もなく使用できるとのことですが、トランシーバーを製造しているメーカーが無く、こう言った中古を扱うお店やオークション等で入手して楽しまれている方がいるそうです。

皆さんは最近、ラジオは聴かれていますか? 今ではラジオ番組もパソコンやスマートフォンで簡単に聞けてしまって、しかもノイズのない高音質で聴けるのであればその方が便利ですし、我が家の家族もラジオはスマホで…。 それでもこの43年もの前のラジオの電源を入れ、チューニングを合わせ、ノイズの中から聞こえてくる音は、昔の気持ちを思い出し、もう最高??です!宝物の一つになりました。

皆さんも、タンスの中に眠っているラジオやラジカセが有りましたら、もう一度スイッチを入れて聞いてみてはいかがでしょう?きっとその頃の音が聞こえて来る事かと。

懐かしいラジオのお話でした。

(株)共立 舞台制作事業本部 営業部
小俣 公洋


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