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日 時: 平成17年10月21日(金) 14:00〜17:00
場 所: 東海テレビ放送 株式会社 7A会議室
参加者:
33名
在中京広域圏放送局8社17名、
総務省 東海総合通信局2名、
7会員7名、
事務局: 八幡理事長、田中専務理事、飯田理事(技術委員長)、金光理事、吉田理事、青木・木村両事務局員 7名
 今回、第1回中京広域圏FPU・ラジオマイク運用懇談会を、開催するにあたり中京広域圏放送局幹事社である、東海テレビ放送 技術局 制作技術部 伊阪努氏、田中寛志氏、田名瀬真氏には、たいへんお世話になりました。厚くお礼申しあげます。
 はじめに、八幡理事長の挨拶で愛知万博での皆様の協力について、謝辞を述べた後、連盟設立の経緯について話があり、全員の自己紹介をして、本題に入る。

第1部は、特ラ連業務とセミナーと題して進行。
 最初に、田中専務理事より、『FPU・ラジオマイク運用懇談会の意義』について配布し資料に基づき説明、電波という資源を共有して、譲り合いの精神で混信なく使うことを確認し、理解を求めた。複数の運用社が、近接場所で同時運用する場合に相互干渉を未然に防止するための周波数調整(チャンネルプラン)基準についても、説明があった。
 次に、木村事務局員により、特ラ連の現状と運用連絡について報告。運用連絡の処理方法、緯度経度により場所を特定して、運用調整の迅速化につなげるようにしたことなど、プロジェクターを使い説明。
 続いて、飯田技術委員長より、 『A型ラジオマイクのデジタル化の現状』と題して話があった。以下要旨。
なぜ、デジタル化?
FPUをデジタル化したため、800MHzワイヤレスマイクがアナログのままだと不利になる。
また、
800MHz周辺は携帯電話など、すでにデジタル化済み。親和性からも好ましい。
ミキシングコンソールなど、周辺機器のデジタル化も進んでいる。
アナログの品質に限界がある。部品の供給が難しい、技術者不足など、環境面から考えても不利。
デジタル化にあたっての問題点?
最大の問題は遅延。映像と音声がずれる。5mm/sec以下にしたい。
 ARIBから情報通信審議会に報告書として提出する技術的条件は、伝送周波数については、A型は、現行15KHzを20KHzにする。ダイナミックレンジ96dB以上。B型もデジタル化になるが15KHz。基本的には現状の性能と同様。また、デジタルマイクの発売時期についての質問には、はっきりわからない。現在、製造できるメーカーが限られているが、いったん市場に出れば、普及は加速すると思われる。
 その他、G(ギガ)帯の割り当ては不可能なのかという質問に対しては、遮蔽損失がきびしく、受信がしづらい。1.4Gを探ったこともあるが、実用化は無理のよう、など質疑応答もあった。

第2部、田中専務理事が司会になり『放送局と特ラ連の意見交換』と題して、率直な意見を求めた。先にお願いしたアンケートの集計結果を中心に話したが、運用調整表の活用状況は良好であること、電波環境の維持に努力されていることが、確認できた。
 意見交換では、名古屋マラソン等で使われるFPUとワイヤレスマイクのバッティングの危険性、また、愛知万博の際の海外無線局の不法持込について話が出た。前者は、お互いに情報を密にするなどしてなるべくトラブルがないよう、後者は、そういう事実があれば特ラ連に報告をしてもらいたい旨お願いした。
 最後に、ご出席いただいた、総務省東海総合通信局 無線通信部 陸上課 中北敦様にご感想をいただき、無事閉会した。

第3部 懇親会は場所を変えて、八幡理事長の挨拶、中京広域圏幹事局、東海テレビ放送 伊阪 努制作技術部長のご挨拶につづき、吉田 廣嗣特ラ連理事の乾杯により、歓談となった。尽きぬ話題と意見交換で時間がたつのも忘れて大いに盛りあり、最後に田中専務理事の中締めでお開きとなった。
 今回、初めて中京地区で懇談会を開いたにも係らず、大勢の方にご出席いただきありがとうございました。
 特ラ連業務の理解を深め、会員と放送局との相互信頼関係も今まで以上に得られたと思います。今後は関西地区と隔年毎に実施していきたいと思います。
まとめ 青木
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