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テーマ「デジタル技術が拓く シネマ・ブロードキャスト新世紀!」
主催 社団法人 日本映画テレビ技術協会、社団法人 日本能率協会
日時 平成13年5月16日(水)〜18日(金) 10:00〜17:00
場所 東京ビッグサイト 西2ホール

 今回は新しいスタイルで2団体共催のかたちをとった機器展で、ビッグサイトの西ホールの広いフロアにゆったりと各ブースが作られていました。3日間の入場者数は22,956名、1日平均7,700名。
 開催場所は科学技術館からビッグサイトにかわり、多少足の便は悪くなったが、入場者数は増えたようでした。今日的なテーマとPRが効いたのでしょう。各ブースの仕切はゆったりしており、休憩所も広くとり圧迫感もなく見やすくなりました。
 基調講演は、評判をとった「アヴァロン」の押井守監督が行い、また撮影監督に聞く「カメラマン愛機を語る」では高村倉太郎さん(日本映画撮影監督協会理事長)と長沼六男さんの講演もありました。
 映像フォーラムにおいては、「IT革命の波が制作現場をどう変えるか、何が変わらないのか」、また、「激変を迎える映画界のデジタル放送技術が伝統技術とどう溶け合い、どのように変化するのか」、を最前線の表現者が解説しました。
 内容としては、IT革命、各放送局のデジタル戦略、デジタルシネマ、エレクトロニクス・シネマ(E―シネマ)と多彩な内容。他に、デジタルアニメーションセミナーでは話題の「メトロポリス」の、りんたろう監督による「デジタル制作秘話」、フル3Dアニメーション「マリスドール」「ブルーリメイン」のメイキング等デジタル色が濃厚でした。
 例によって、「映画カメラ〜みれる、さわれる」は映画人の卵たちに人気があり、超大型のアストロフレックス(65mm・10P)やアリフレックスの535など普段はカメラマンしかさわれない機種が並んでいた。16mmのアトーンはいつ見ても素晴らしいカメラです。
 ノミの市の8mmカメラのまわりは若者たちであふれていて、コレクション用(使えない)として昔懐かしいマイクロンのワイヤレスマイクセット一式が5点、ソニー製一式、など人気がありました。
 全体の印象では昨年とかなりカラーが異なりデジタル色が濃厚でしたが、これは当然であろうかと思います。

まとめ  大野 正夫