[ご 祝 辞 要 旨]
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 郵政省・電気通信局・電波部・電波環境課長
浅見 洋 様

 特定ラジオマイク利用者連盟、発足10周年、お祝い申しあげます。10年の間にラジオマイクの本数は著しく増加、音響現場になくてはならない存在になりました。これまでの発展にご尽力された関係者みなさまのご努力に敬意を表す次第です。
 私は郵政省で放送技術に何度か従事しておりますが、特定ラジオマイク制度制定の際は、放送行政局技術課におりました。直接の担当ではありませんでしたが、それまでのラジオマイクは制度的には微弱電波を使い無線局免許が不要で、自由に使用できるかわりに混信があっても保護されないものでした。ちょうどその頃、微弱電波の規定の見直しを行うことになり、それを契機に特定ラジオマイクを正式な無線局として扱うこととしたわけです。免許が必要になる代わりに、混信の心配なく、高性能な運用が可能になり、社会的に認知された次第です。
 また、昨年は再び放送技術政策課に在籍、デジタル放送関連の仕事に従事しておりましておりましたが、イヤーモニターの要望に応えるため、ラジオマイクの枠組みの中で実現可能にしようと取り組むことになり、必要な技術検討するため電波技術審議会に諮問、今年、技術基準を改正して実用可能になったところです。従来、こういう仕組みを作るのには長い期間の検討を要することが多かったのですが、近年の技術革新はドッグイヤーといわれるように早くなっていますので、今回のイヤーモニターの審議でも関係者の協力で、短期間で検討、可能なかぎり早く実現できた次第です。
 イヤーモニターの例のように、多様なニーズに対応して柔軟な技術基準を構築する必要があります。しかし、一方では電波の特性として、使用できる電波の数、幅に制約があります。これらの調和を図って行くことが重要な課題と考えております。
 連盟が次なる発展を目指して行くことを期待しております。

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