通常総会、10周年記念セミナー、祝賀会 開く
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 特定ラジオマイク利用者連盟は発足10周年を記念して、記念セミナーならびに祝賀パーティを7月17日、東京プリンスホテル(東京都港区芝公園)で開きました。記念行事に先だって「平成12年通常総会」も開催し、いずれもこれまでの会を上回る出席、参加があり発足以来はじめてといえる最大行事を無事終了。特ラ連は21世紀より一足早く、新時代へ踏み出しました。

平成12年通常総会
 2階サンフラワーホールで午後3時から開催しました。出席会員数33、委任状122の計155(当日会場での報告数を訂正)で総会は成立の旨事務局から報告。開会に先立って八幡理事長から「10年間で運用連絡のノウハウを自負するまでになりましたが、イヤーモニターが加わったのを機に使用モラルの一層の向上など、新たな努力の必要性を強調した」あいさつ(巻頭に要旨掲載)の後、規約により議長席に理事長がつき、まず総会議事録署名人に伊藤博(株式会社東宝・帝国劇場)、吉良義一(株式会社東急文化村・オーチャードホール)の両氏を選出、議案審議に入りました。
 第1号議案 平成11年度事業報告、収支決算ならびに監査報告
 第2号議案 平成12年度事業計画案、収支予算案
  両議案とも事務局からの報告・説明、石戸喜二監事(江間前監事の急逝で理事会の承認
  を得て急遽選任)の監査報告も含め拍手で満場一致承認されました。
 第3号議案 特ラ連功績賞・表彰規定
  連盟発足10周年記念事業として設けるものです。これも事務局からの報告・説明どお
  り可決承認され、特ラ連表彰制度が発足しました。
 平成12年3月末の会員数は501、会員の所有マイク数は5276本。運用連絡は1日平均110件を超えるようになりました。新年度からFPU、A型ワイヤレスマイクにイヤーモニター用ラジオマイクが加わります。この複雑な周波数帯をクリヤーに使うため、運用連絡の徹底を含めて使用モラルの一層の向上が必要です。みなさまのご協力をお願いいたします。
10周年記念セミナー
 総会終了後同じサンフラワーホールを会場に午後4時30分から開かれ、130余人が熱心に講師のお話に耳を傾けました。
 講師は郵政省・電気通信局・電波部・移動通信課課長補佐 小貫義則氏。
 演題は「移動通信・放送分野の最近の動向」。
 移動通信課は当連盟が本省で一番お世話になっている部署、ラジオマイクは同課の所轄の一つであり、それを担当する小貫課長補佐はいわば特ラ連の担当。前は放送技術政策課(ここも特ラ連と関係深い部署)にいらしたので両分野に詳しく最もよい方に講師をお願いすることができました。
 一時間余という短い時間でしたが、周波数別に見た電波の利用状況から、IMT2000(第3世代移動通信システム)、ITS(高度道路交通システム)、イヤーモニター用ラジオマイクも含まれる小電力無線設備の多様化等々、移動通信の最新情報。またデジタル放送の技術から内容の多様化、将来展望まで幅広く解説していただきました。(別項記事参照)
 聴講されたお一人が「電波利用の現状をこのようにまとめて聞いたのは初めてで、大変参考になりました」と感想を述べていたように、好評で有意義なセミナーでした。
10周年記念パーティ
 記念行事のメーンイベントは最後のパーティ。隣接のマグノリアホールに席を移して午後6時から開始。来賓、会員合わせて約170人が集い発足10周年を祝いました。
 まず連盟を代表して八幡理事長のあいさつ(巻頭の要旨参照)、つづいて郵政省電気通信局電波部電波環境課の浅見洋課長、社団法人全国公立文化施設協会常務理事で東京文化会館の千葉和廣副館長、社団法人電波産業会の古川弘志専務理事の来賓祝辞。いずれも、10周年のお祝いと発展に敬意を表していただいた後、それぞれの立場から、これまでの特ラ連へのご支援、ご指導の様子がにじみ出ていたお話でした。そして、今後の連盟ヘ暖かいエールを送っていただきました。(ご祝辞の要旨は別掲)
 10周年記念の祝電を多数いただいた中から、つぎの方々の電文を披露。
 日本放送協会 会長 海老沢勝二様。
 社団法人日本民間放送連盟 会長 氏家斉一郎様
 社団法人電波産業会 会長 那須翔様
 日本音響家協会 会長 八板賢二郎様
次いで乾杯。音頭をお願いした社団法人日本民間放送連盟の工藤俊一郎事務局次長は「このような強固で大きな団体に育ち、発足に携わった一人として感無量」とのあいさつの後、全員で声高らかに乾杯!。(乾杯のごあいさつ要旨は別掲)
 宴は若いミュージシャンで特別編成されたカルテット「ERIN JAZZ」の演奏をバックに進められ、予定の時間はあっという間に過ぎてしまいました。当連盟理事で株式会社NHKテクニカルサービスの田中章夫専務取締役が中締めをしたのは8時終宴予定の5分前
でした。
(根本記)  


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