特ラ連発足10周年を祝す


社団法人 日本音楽スタジオ協会

会長 大野 進

 特定ラジオマイク利用者連盟、10周年記念号の発刊、大変おめでとうこざいます。
 私は、本年5月の(社)日本音楽スタジオ協会総会、理事会に於いて会長に就任致しました。貴重な紙面を拝借して恐縮ですが、なお一層協会ならびに音楽産業発展のために、微力ではございますが努力を続けていく所存でございますので何卒宜しく旧倍のご支援、ご指導賜りますようお願い申しあげます。
 さて、特定ラジオマイク利用者連盟とは日本プロフェショナルオーディオ協議会を通して八幡理事長をはじめ、関係各位の皆様方とは友好的な関係を築かせて頂いております。
 本号が皆様のお手元に届く頃は、残念ながら終了しておりますが、本年も日本プロフェショナルオーディオ協議会(8団体)主催にて、6月21日〜23日迄、池袋サンシャイン・コンベンションセンターで「プロオーディオ総合機器展2000」を開催致しました。
 私共(社)日本音楽スタジオ協会は、多くの皆様の協力のもと6月22日「1ビットとマルチビットの比較」と題して実演録音を主としたワークショップを担当いたしました。この様に技術的検証やオーディオに関する今後を、積極的に勉強してまいりたいと思っております。
 又、国内のオーディオ業界を含む景気の動向は、必ずしも楽観を許さない状況にありますが、CD,MDはもとよりDVDビデオ・オーディオ(5.1サラウンド、ハイクオリティー・ピュアオーディオ)、SACD(スーパー・オーディオCD)、そして圧縮技術によるネット配信等、音質のハイクオリティー化は勿論、さまざまな再生音場の構築も今後明るい材料となる事と大いに期待している次第であります。
 特定ラジオマイク利用者連盟は、ワイヤレスを中心に活躍されておりますが、私共スタジオ関連はワイヤードが主流となっております。しかし、音源を収録する部分、演劇、コンサート、放送、そしてレコーディング・スタジオ等に於いて「より良い音」をユーザーの皆様にお届けする点は「意」を同じくする立場にあると思います。
 今後の技術的動向を注視しつつ、各関連団体との協力体勢を堅持し、互いに前進して行きたいと思いますので宜しくお願い申し上げます。

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