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特定ラジオマイクの普及発展を期待して

竹内芳明様特定ラジオマイク利用者連盟の発足20周年誠におめでとうございます。
 貴連盟におかれましては、特定ラジオマイクと放送用FPUとの運用連絡・調整業務にご尽力され、電波の効率的利用、利用環境の整備や特定ラジオマイクの健全な普及発展にご貢献いただいていることに対しまして、深く敬意を表します。
 また、連盟の会員の皆様には、日頃から情報通信行政の推進につきまして、多大なご支援とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。
 我が国の無線局数は、20年前には約560万局であったものが、今や約1億局を超えるようになり、電波利用は、着実に普及、発展しております。中でも、携帯電話などに代表される移動体通信の伸びは著しく、アナログ放送終了後の周波数帯についても携帯電話や安全運転支援システムなどの移動体通信において利用される予定であり、ユビキタスネット社会における多様な電波利用が期待され、情報通信産業の中でも特に成長の著しい分野となっております。  移動体通信の一つである特定ラジオマイクは、放送番組制作やコンサート、舞台劇場、イベント会場等で用いられる高音質型のワイヤレスマイクの無線局として平成元年に制度化され、約11,000台を超える普及となっており、近年では、高度な音響効果を伴うコンサートや大規模なイベントなどでの利用が増加しております。
 しかしながら、干渉を回避するよう周波数を配置しなければならないため、同時に使用できる台数に制限があるなど課題がありました。
 このような状況のなか、総務省では、昨年3月に周波数の利用効率の高い「デジタル方式の特定ラジオマイク」を制度化し、利用可能なチャネル数の増加、伝送距離の拡大等を図ってきたところであります。
 限りある国民共有の周波数資源を有効活用するため、今後も貴連盟の役割は、益々その重要性が高まるとともにその期待も大きいと考えます。
 今後の貴連盟の更なるご活躍と特定ラジオマイクの益々の普及発展を祈念して、発足20周年のお祝いのことばとさせていただきます。

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