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 平成20年3月11日(木)午後3時00分〜5時20分/NHK青山荘 銀杏の間
 出席者数26名(放送局、民放連、会員、特ラ連理事、事務局)
 

 この会も回を重ねて、第8回となりました。当日は放送局からはNHKおよび東京民放5社、そして民放連からご出席いただき、特ラ連からは会員、理事、事務局が出席しました。

※八幡理事長より挨拶
 FPUとラジオマイクの運用は、引き続き緊密に協力してやっていきたいのでよろしくお願いします。

※特ラ連より
(1)懇談会の意義
 FPUと特定ラジオマイクが周波数を共用しているため、その運用者である放送局と特ラ連会員が運用調整を図ることが必要であることに理解と協力を求めました。懇談会は「FPU・ラジオマイク運用連絡協議会」の意見・情報交換の場として位置づけています。
(2)最近の運用連絡の実情等
 配布資料により、連盟への運用連絡とその後の流れや周波数調整の基準について実際の手順を説明し、相互に妨害のない環境づくりに取り組んでいることに理解を求めました。
 放送局からFPUおよび特定ラジオマイクの運用連絡をいただいた際の運用調整連絡の流れについて確認しました。
 四国地域と東北地域および中京広域圏において実施した「FPU・ラジオマイク運用連絡懇談会」を報告し、各地域における放送局との連携についてご理解いただきました。

※日本テレビ放送網(株)制作技術統括部部長 勝見様より
 「ワイヤレスマイクと800MHz帯FPUの今後」についてロードレース中継を中心にお話しいただきました。
 中継現場の立場から、移動しながら電波をつなぐことは一筋縄でいかない、そのため多くのテストが必要であると、実例を交えての説明がありました。また、テストでは劇場側と相互に協力し、オンエアでは劇場側に協力を求めているとのことです。他方、HD伝送は現在、バルクで2チャンネルを使って中継車2台しかできないが、本当は3台、4台と使いたい。そのため現行の36MHzの帯域で4台の中継車を使うためのさらなる高画質化を研究中だそうです。そして、FPUの使用実績を使用局別グラフ・月間集計グラフによってご説明いただきました。通信キャリヤがこの帯域をほしがっていることもあり、今後とも我々が有効に使っていることを示して800MHz帯の電波を大事にしていきたいと語られました。A型のデジタル化については、ディレイの問題や途切れ方、アナログの存続について言及があり、また、FPU運用に支障のないチャンネルプランニングができないかとの提案がありました。

※劇場運営の会員から運用調整について
 当劇場の沿道では年間3〜4回マラソン等の中継があり、テスト・リハーサル・本番で電波干渉の機会が数十回になります。そのため劇場が運用しているときのテスト・リハーサルでは劇場前でFPUを停波してもらっているが、放送本番については劇場側で対処している、とのことでした。

※最後に各放送局から発言いただきました
 デジタルワイヤレスマイクについては、メーカーには低遅延のいい機械を出してほしい。デジタルでミキサーに信号伝送したい。狭帯域化でチャンネル数が増えるのはありがたい、との意見がありました。
 運用関係では、ホテルでの政治家パーティー取材で、ホテルからB型使用の自粛依頼がある。その場合、A型となり直前の運用連絡となるのでよろしくお願いしたい、とのことでした。また、年末の幕張メッセイベントホールでのミュージックステーション中継で昨年はジャンプフェスタ設営と本番が重なり、事前に放送局の制作経由でジャンプフェスタの主催者と運用調整の交渉をしたがうまくいかず、現場での技術者同士の話し合いで乗り切ることができたとのことでした。やはり綿密な打ち合わせが相互理解に不可欠であると感じました。 
(吉田)
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