2017年1月1日 第154号  前 目次 次
平成28年度 第4回理事会 報告
 
1.日 時平成28年12月07日(水)(午後3時~5時)
2.場 所「中野サンプラザ」 6階「フラワールーム」
3.出席者(会長・理事・監事総数23名)
(出  席)
石橋 透、上田好生、小俣公洋、金光浩昭、北口紀雄、小間 新五、田中章夫、
東井幸吉郎、西澤勝之、橋本喜代志、吉田廣嗣、渡邉邦男。
伊藤 博、國枝義久(監事)。
(委任出席)
八幡泰彦、右田研介、小野良行、則行正信、矢野 学、鈴木久利、橋本秀幸、
萩原桂吾、津田浩之。
(欠  席)
4.議 題
 田中理事長から「冬の冷え込みの中、また年末年始を控えて業務の輻湊する時季の理事会にご参加いただきありがとうございます。平成28年の10月、11月期の業務報告と審議事項のご審議、ご意見をよろしくお願いします」との挨拶があった。
5.[報告事項]
(1)運用連絡と調整の近況について
 配付資料により説明を受ける。資料は別項目に記載します。
1) 最新の運用連絡と調整件数
 特徴は平成26年度の10月・11月期から今年度の3年間の同期間の総件数はほぼ同じである。周波数移行も進んでこのまま安定するか、今後の動きが気になります。
2) 特定ラジオマイクが運用された主なイベント
 「InterBEE 2016」のチャンネルプランについて解説があった。
3) 干渉
 別紙資料の説明を受けて、理事の皆様から経験知などを踏まえて多くの意見が出され た。これらの意見を整理して詳細を詰めることにした。
(2)「特ラ機構レポート」
 153号は、平成28年10月31日(月)に発送済です。154号は12月下旬に発送予定です。
 11月に幕張メッセで開催されたInterBEE2016、11/21に大阪で開催された近畿広域圏FPU・ラジオマイク運用連絡懇談会の報告記事を掲載予定です。「ちょっとブレイク」は「当機構」小俣理事にお願いいたしました。
(3)各委員会報告
① 編集委員会
 第58回編集委員会は、平成28年11月30日(水)に当事務局にて開催されました。
 出席者は6名でした。主に154号の掲載内容について話し合われ、「特ラ機構技術賞受賞者」の記事について、もっと賞の名前を目立たせたほうが良いのではないか等意見が出されました。
② 技術賞委員会
 技術委員会は事務局業務多忙で開催はできませんでした。
  • ・「CHリスト」の申請打合せ
     平成28年10月28日当事務局にて「(株)竹中工務店」、「ヤマハサウンドシステム(株)」、「(株)ソードクリエイティブ」、当機構 甲田により 現在、建て替えを行っている劇場における新たに取得する「CHリスト」に関する打合せを行った。
     TVWS帯での有効なチャンネルを、より確保できるよう設計、施工とも引き続き情報交換を行う事とした。
(4)第8回 関西広域圏「FPU・ラジオマイク運用連絡懇談会」報告
 平成28年11月21日(月)15時00分から17時00分の時間帯で、大阪・「大阪マーチャンダイズ・マートビル」で開催しました。
 内容詳細は「レポート」の別項目に記載します。
(5)「InterBEE 2016」展
 例年、開催にあたって、当機構は「協力名義」をしています。
 平成28年11月16日(水)初日は田中理事長と木村事務局長が出展している特定ラジオマイクの関連ブースを訪ねて意見交換した。その後レセプションパーティーにも参加して、関係者と懇談した。
 平成28年11月17日(木)甲田、武藤両G・Rが18日には坂入職員が参加した。
(6)日本舞台音響事業協同組合の講演
 平成28年11月17日(木)9:30~10:40「TKP品川港南」会議室カンファレンスルームにて新周波数帯対応チャンネルリスト検索とチャンネルプランの解説ならびに運用連絡票の記入に於ける問題点や最近の展示会などでの多チャンネルプランのポイントなどについて講演をおこなった。
 参加者は同日行われた「足場の安全管理セミナー」の関係からチーフクラスのエンジニア約60名にて、最後の質疑、応答も予定時刻を超え意義のあるセミナーとなった。
(7)税務関係セミナー
 平成28年11月22日(火)14:00~17:30 「飯田橋PCA」ビルセミナールーム
 社会保障・税番号制度(マイナンバー制度)が発足し、公的な届には記入が必須事項になりました。今年度の年末調整から用紙も変わり、1月下旬までに提出する機構の法定調書、住民税算出用に各市区町村に提出する用紙も変わりました。
 「給与システム」は新体制に対応できるようにアップデートしましたので、制度説明とシステム活用セミナーに参加し準備を整えました。
(8)第2回「映像関連団体情報交換・交流会」
 平成28年11月30日(水) 渋谷区代官山「李南河」で「一社 全国地域映像団体協議会」信井文夫名誉会長の下で第2回「映像・情報関連団体の情報交換・交流会」に「当機構」の田中理事長が参加した。出席者は関係する総務省、通産省、文化庁を始め各種関連団体の皆様と意見交換して交友を深めた。
(9)平成28年度情報通信月間推進協議会 第3回運営連絡会
 平成28年10月27日 15時~16時30分APPLIC会議室(港区虎ノ門2-9-14)にて開催されました。議題の中心は、今年度の総括と来年度に向けた実施計画でした。
 今年度の参加行事件数が全国で246件(前年度252件)大小さまざまな行事が行われました、特ラ機構が6月15日関東総通局の会議室で開催したセミナーがその中の一つです。
 また、来年度につきましても今年度と同じ規模で開催することとなりました。
 いずれにしても経費節減が前面に出ている状態がうかがえました。
 今回の会議の場所が、前回までの消防会館・会議室を借りることなく協議会の会議室を使用しての会議でした。
平成29年度の情通月間行事の募集
 今年度も既に参加すべく関東総通局の会議室を予約させて頂きました。会員皆様のお力をお借りして、何かアピールしたいと思いますのでご協力よろしくお願いします。
(10)総務省関係、ARIBの報告
1) 総務省関係では
◇今期は本省との意見交換等ありませんでした。
2)ARIB関係では
◇平成28年11月25日(金) 電波産業会2・3会議室にてARIB 第146回電波利用懇談会「4K・8K衛星放送の規格化と実運用に向けて」の懇談会に「当機構」甲田GRが参加した。
 講演者は「(一社)放送サービス高度化推進協会」高田正幸氏。講演の内容については、官民、NHK,民放協力体制の新フォーマットを推進するA-PABの紹介、ARIB STD策定までの流れ、新フォーマットに於ける新技術の紹介、BS,CS衛星からの伝送方式の解説や同周波数再編についても述べられた。今回の懇話会ではリサーチできなかったが、今後2020年以降の4K・8Kの実用化を受けて地上波デジタル放送の周波数再編の動きがどう出るか、引き続き動向調査を行いたい。
(11)第17 回 技術賞候補作品の募集と後援名義
 今年度も、第一次募集を11月から始めています。技術賞になって4回目です。理事の皆様方の関係する現場サイドからの作品などを、ご提案いただけますよう、格段のご協力をお願いします。
 なお、この賞は特定ラジオマイクに係わる、会員を初めとして放送事業者の方も参加出来ます。地方色豊かな作品、イベントの記録、放送番組などのご応募をお待ちしております。
 特定ラジオマイクの運用している周波数帯は「現行」でも「新」でも制限はありません。ふるってご参加下さい。
 ご後援名義は、本年度も(一社)日本ポストプロダクション協会(JPPA)、(協)日本映画・テレビ録音協会(J.S.A)、日本舞台音響事業協同組合(JASSC)、(一社)日本舞台音響家協会のご承認をいただきました。
(12)「特ラ機構」職員研修の一環として、ワイヤレス運用の現場見学
 平成28年11月24日(木)。今回は、新国立劇場公演「ヘンリー四世」2部作の通し稽古を、この作品の音響プランナーで「当機構」理事の上田好生氏のご厚意により、渡邉専務理事が坂入職員を同行して、舞台稽古の実地見学をさせて頂いた。
 俳優それぞれに工夫を凝らしたマイクヘッドの養生や装着、舞台袖での受信状態と音声のチェックなど、ワイヤレスを多用する現場を直接見て、新入職員として周波数調整の大切さと必要性を重く受け止めることができたと思う。
(13)公益社団法人 ニッセイ文化振興財団 第22回ニッセイ・バックステージ賞の贈賞式
 平成28年11月29日(火)渡邉専務理事が出席した。この賞は、「舞台芸術を裏から支え、現場で汗を流している」「永年にわたってその道一筋に努力し、優れた実績を挙げている」「後進の指導・育成に尽力している」。そんな『裏方さん』に光をあて、その苦労に報いるために平成7年にニッセイ文化振興財団が創設した賞です。今年は、箏の製作・調整・舞台設置の山中正夫さん(76歳)と、オペラ衣装製作の下斗米雪子さん(69歳)が受賞されました。
(14)ITS実験 (Intelligent Transport System)
トヨタ関係
  • ◇市内2ヶ所の大林町、トヨタ町南の実験局の実験は平成28年12月末日まで継続しています。
  • ◇東富士研究所では平成24年4月から現在も実験局の実験が継続しています。
デンソウ関係
  • ◇現在も実験局は続いている。
この3実験とも不具合の発生時は実験を休止することになってます。
尚、中心周波数は760MHz±5MHzです。
(15)短信・その他
平成28年10月29日・30日「当機構・事務室」の洗面所の改修工事を実施した。男子・女子とも旧式タイプから新しくした。
(16)八幡特ラ機構会長の現況
 平成28年10月7日(金)に「グランヴィ神楽坂」で、「28-04理事会」の報告と「事務局一元化」等の業務報告をした。平成28年11月1日に奥様より連絡があり、10月31日に退院し、ご自宅に戻られました。
6.[審議事項]
(1) 会員の入退会 平成28年10月~平成28年11月分
[入 会]
関 東:有限会社ウェーブワン、株式会社SOLA、株式会社エクサインターナショナル(赤坂センター 地下2階ホール)、株式会社MPD、学校法人早稲田大学(大隈記念講堂 大講堂)、髙山 勝己
近 畿:株式会社サンザ、有限会社リンクス
九 州:株式会社RKB映画社
[退 会]
なし
(2)会員数
平成28年11月末現在 1,192会員
(3)無線局数
無線局数は41,243 局
内訳
①現行・周波数帯 
ラジオマイク(イヤモニを除く)2,644局
イヤモニ 149局
合計2,793局
②新周波数帯
ラジオマイク(イヤモニを除く)36,220局
イヤモニ 2,230局
合計38,450局
③総合計41,243局
(4)廃局数
現行周波数帯 18,189局(平成26年4月1日~平成28年11月30日)
      内訳:現行周波数帯(FPU1~4帯)のみです。
(5)「JPPA AWARDS 2017」ご後援名義と援助金
 後援名義依頼書と援助金の申込書と領収書を配付資料とした。

以上、審議事項合計5項目は特に問題なく提案通り承認された。
(6)周波数移行関連事項
A「推進協会」 関連
1) 電波移行で2億円詐欺 3容疑者逮捕 京都府警」
 配付資料により概要の説明があり、この詐欺事件について「当機構」は前面に出ることはなく冷静に事件の推移を見守っていきたい。
2) 「第16、17回 定例会議」の話題
第16回は平成28年10月06日(木)と第17回は平成28年11月24日(木) 「当機構」事務所で開催された。
a)「推進協会」から
  • ・申込み審査完了は96.5%(29,322局)、新機器納品が86%になっている。
  • ・「放送局」免許人数基本合意締結は100%で音響は98.5%である。等の報告を受けた。
b) 「推進協会」所属のテスト機は「リース会社」から「リース」したものである。
目的を達したリース機は「リース会社」に戻されている。前回の理事会でもこの件は議論した。「リース会社」が売却するとき購入した人に免許制度のあり方について、伝えて欲しいとの話を「推進協会」経由でお願いているが今一なので「当機構」としては何らかの形で電波法違反にならない方策を考えることにしたい。
B (一財)電波技術協会関係
「統合データベース作業班」
 平成28年10月26日(水)16:00 ~ 18:00「リンク情報システム」に於いて第16回「統合データベース作業班」の会議がおこなわれた。「当機構」から甲田G・Rと石川主査が出席し運用調整のお願いメールやその他 改善点を協議した。
C「CHプラン作成システム」
「新周波数帯のCHプラン作成システム」は平成28年10月31日(月) メイズ(株)と「当機構」甲田GR、中島嘱託職員との「新周波数帯のCHプラン」公開に向けた最終打合せを行った。
 「ホームページ」への掲載ならびに各会員社向けIDならびにパスワードの発送は12月1日でこの「IDならびにパスワード」ついて、当該会員のみとして、絶対に他人に公開、貸し出しはしないで下さい、紛失などした時はパスワードを変更します。
D 新周波数帯の運用連絡票の記入方法
配付資料により運用連絡票の記入方法の間違いや、記入漏れ等慣れないので大変でしょうが事務局の運用調整業務の効率運用と正確制そして迅速性を高めるためにご協力よろしくとの事であった。
(7)議事録署名人
東井幸吉郎、西澤勝之の両理事にお願いした。
7.次回 理事会
平成29年02月08日(水)      午後3時00分~5時00分
                       中野サンプラザ 6階 フラワールーム
次回もお忙しい中とは思いますが、ご出席方よろしくお願いします。

 以上をもって、「一般社団法人 特定ラジオマイク運用調整機構」の平成28年度第4回理事会の議事は理事の皆さんのご協力により、終了しました。議長は議事進行の協力に謝し閉会を宣言した。

本文中の略号について、(順不同)
「特定ラジオマイク利用者団体」(4団体)とは:
(公社)日本演劇興行協会、(一社)日本舞台音響家協会、(公団)日本芸能実演家団体議協会、(一社)特定ラジオマイク運用調整機構。
「推進協会」とは:
(一社)「700MHz利用推進協会」の略
「認定開設者」(4団体)とは:
(株)NTTドコモ、KDDI(株)、沖縄セルラー電話(株)、ワイモバイル(株)。
「特ラ機構」とは:
(一社)「特定ラジオマイク運用調整機構」の略
「電技協」とは:
(一財)「電波技術協会」の略
「協議会」とは:
「TVホワイトスペース等利用システム運用調整協議会」の略


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