明けましておめでとうございます。


 皆様には良いお年を迎えられたこととお喜び申し上げます。
 特定ラジオマイク利用者連盟も早いもので16年目に入りました。お陰様で当連盟の活動も順調に推移しております。スタート時、〈800会員、マイク1万本〉を目標に置きましたが、どうやらどちらも90%に達しました。これもひとえに皆様のご援助の賜物と感謝しております。
 800会員、1万本のマイクはいかにも勘なく聞こえますが、昨年劇場に足を運んでくれた観客は約2億人、ドームなどのコンサートにも同じく2億人強、イベントに来場した方々も1億人を越えるのではないかと思われます。我田引水とか身勝手と承知の上で試算しますと通年計算でA型ラジオマイク一本がサービスする観客は年間5万人(1日平均約170人)を超える勘定になります。
 1本が5万人の人に喜びや悲しみそして感動を与えて、文化を継承・発展させるものは他にはないと信じています。
 この「使命」を考えると巷間耳にする、物理的な多少で物事を判断する事は如何なものでしょうか。
 私たちも観客に対する責任の重さを改めて見直さなければならないと痛感しています。
 当連盟の設立以来重要課題は放送局との電波利用に関する協定です。それに基いて重要な会議を定期的に持っています。その結果当連盟のスタート以来A型ラジオマイクと放送用中継機器などの運用は密接に行われ成果を上げてきました。
 私たち電波利用者の義務は利用を認可されたバンドを相互の努力によって妨害や混信などの障害を避け、電波という国民共有の限られた資源を大切に効率的に運用して、快適さを享受する環境を維持することにあります。弱小であること、会員数が少ないことは相互のモラルの確立や親睦のし易さの観点からを考えると却って素晴らしい利点であると思います。
 今年は電波利用者にとって様々な課題が待ち受ける年になるかと存じます。会員の皆さんが観客に対して負っている責任の重さを見直しつつ連盟に対しての叱咤激励をお願いしつつ年頭のご挨拶といたします。
 今年もよろしくお願いいたします。
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