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 第40回民放技術報告会は、「地上デジタルテレビ放送開始まであと10日」ということで、従来の各部門の技術報告は3日間。そしてパネルディスカッション「いよいよカウントダウン.....」が在京5社のパネリストで開催、部門別に3会場に分けて11月20日に行われましたが、高い集客率でした。
 展示会場は、雨だったせいもあり(11月20日)、若干出足がにぶったようでしたが、3ホールのオーディオ部門は72社の出展でにぎわっていました。
 一つのブースに複数社があつまって出展するというケースがいくつかありました。
賛助、会員社中心にまわってみましたが、ゼネラル通商・ゼンハイザー社のスリムマイクロフォンは見事に細く、取材等に威力を発揮しそうだが、風防は見かけなかった。プ ラグオン式のトランスミッターはアイデア商品だ。
イーエクスプロのイヤモニは人気商品で、手元のスイッチで付属のマイクから外部の音も同時に聞けるようになっている。使い方しだいで応用範囲が広がろう。こちらでもプラグイントランスミッターを展示。ワイヤードマイクが簡単にワイヤレスマイクとなり、またミキサーアウトにつなぐことで音声出力のケーブルレスも可能とのこと。
日伸音波では、プロ用から家庭用までの幅広いMaxonブランド製品(A帯、B帯)を展示。ワイヤレスシステムマネージャーにより電波監視等のチェックが可能。
サウンドクラフト・インポートセールスでは、アメリカWheatstone社の多機能・ワンマンオペレーション対応のライブラジオミキサーを展示していた。来場者の専門的な質問に、ラジオのミキサー及び周辺機器類に精通したベテラン担当者が説明していた。
タムラ製作所では、音のタムラ80周年のあゆみ、と題して、長い歴史を誇っていた。
 音響技術者は、一度はお世話になったトランスのタムラであり、長い歴史の間の各種製 品の写真は楽しいものであった。また、有名なタムラ製のインカムを目のあたりにして じっくり見たのは初めてである。
地上デジタル関東広域放送6社のブースでは、目前にせまった放送だけに来場者の関心は強く、広いブースに人があふれていた。

 以下、出展各社からコメントを頂戴しました。原稿到着順です。

◇有限会社 イーエクスプロ
 新製品としてワイヤレスマイクと2チャンネル受信器を出展。
 ワイヤレスマイクは58ユニットをオリジナル同様、マイクトランスで受けるタイプが好評でした。
 受信機ではワイヤレスマイクの電池残量を受信器側で表示する機能が好評。
 また、イヤモニでは周囲の音を拾い、イヤフォンでモニターできる機能を追加したタイプ(参考出品)の早期製品を求める声が多々ありました。
◇ヒビノ株式会社
 ヒビノ株式会社では、11月19日〜21日に行われました2003国際放送機器展において、プロオーディオ部門と映像・放送関連機材部門それぞれに出展いたしました。出展ブランドと展示製品は以下の通りです。
■ プロオーディオ部門
AMCRON(パワーアンプ)、AMEK(周辺機器)、BSS Audio(周辺機器)、CALREC(コンソール)、JBL PROFESSIONAL(スピーカシステム)、NEXO(スピーカシステム)、POLYCOM(音声会議システム)、SHURE(マイクロホン、ワイヤレスシステム、プロセッサ)、Soundcraft(コンソール)
■ 映像・放送関連機材部門
Chromatek(スキャンコンバータ、LEDプロセッサ)、COPLEY NETWORKS(DVI光ファイバー伝送装置)、LAIRD TELEMEDIA(DV関連機器)LIGHTHOUSE(LEDディスプレイ)、RGB SPECTRUM(多画面合成装置)、Zaxel(HDビデオサーバ)
皆様、熱心に展示品をご覧になっていて、弊社説明員への質問も例年より多い印象を受けました。                 (マーケティングチーム  寺田 崇)
◇株式会社サウンドクラフト
 
サウンドクラフトは、Inter BEE 2003において、10月よりスタートした地上デジタル音声放送でNHK東京/大阪局をはじめ、民放局の音声関連設備に採用された放送機器を出展致しました。諸外国の主要放送局で多数使用されている非常にコストパフォーマンスの高い輸入製品群とシステム、また自社開発製品も合わせて展示、デモンストレーションも行いました。今年はブースも皆様に分かり易い場所(受付から会場へ降りて来られるエスカレータの正面)であったこともあり、例年にも増し多数ご来場いただきました。特に今回の地上デジタル放送でご採用いただいた高性能マスターデジタルオーディオシステムDADpro32および汎用性、拡張性、経済性に優れたトータルオーディオルーティングシステムSAS 32KD にご注目いただきました。当社では、今後の地上デジタルを含む各種音声設備においても、お客様のご要望に応じ、放送システム・機器の設計、開発、施工、販売業務を通して業界へ貢献したいと考えております。
◇東京サウンド株式会社
 REXERワイヤレスシステム
 今回で2回目の参加です。初回は申し込みが遅く、プロオーディオではなく映像ブースへの展示でしたが、今回はプロオーディオへの展示ができ、また来場者もプロオーディオに興味を持っている方々との接触が可能でした。
 周囲のブーズもワイヤレスシステムを展示したメーカーが多く見られ、競合他社製品など比べるという意味では、有意義な展示であったと思います。
 また諸外国の方も多く、エキスポートへの興味も多く感じられました。
 今後とも積極な参加を検討したいと思います。
              (営業部 青山)
◇ゼネラル通称株式会社
 弊社は、主にゼンハイザー社のマイクロフォン、ヘッドフォン、AMSNeve社のデジタルコンソール、テレキャスト社の光ファイバーシステム、ライコート社のマイクロフォンアクセサリー、ソノサックス社の小型ミキサー、HHB社ハードディスクレコーダーなど、幅広く音響製品を出展いたしました。
 今回は来場者の方々が見やすいように、話しやすいようにと展示方法を考えましたので、来場者の方々と話が出来る機会が増えたことは、デジタル放送も含め、今後の対応に良い提案が出来る要素となったことでしょう。
 やはり今後、小型化、軽量化、デジタル対応、ステレオ対応といった要素は必要な部分でありますが、印象としてデジタル放送本格化はもちろん、現在使っている機材もまだまだ動作するもの、そろそろ交換のものなど、時期を見極めることが重要と考えられる反応が見受けられました。
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