ちょっとブレイク

 今回は趣を変えまして、私が昨年訪れましたロシア北部のサンクトペテルブルグの観光案内をしたいと思います。
photo  1703年、当時のピョートル大帝がロシア近代化の要としてバルト海に開かれた港と要塞を築いたのが始まりといわれています。ピョートル大帝が、1712年にモスクワから西欧風の石畳のよく似合うサクトペテルブルグに遷都しました。レーニン時代にはレニングラードと呼ばれていましたが、現在再びサンクトペテルブルグと呼ばれるようになりました。
 観光の最初は、ネフスキー大通りからです。カザン聖堂を横目に見ながらグリボエードフ運河沿いに歩くと西欧風の建物が多いサンクトペテルブルグにあってロシア風教会が見えてきます。血の上の救世主教会です。この教会は、テロ組織のよって暗殺された前皇帝の死を惜しみ殺された場所上に建てられました。起工から完成まで25年を要しました。
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 ネフスキー通りをネヴァ川に向かっていくとエルミタージュ美術館が見えてきます。このエルミタージュ美術館は、エカテリーナ2世が残した遺産です。冬宮、小・新・旧エルミタージュ、4つの建物が回廊でつながっており、展示室を全部回ると20Km以上に及ぶといわれております。そのため、見学時間は長いほうがゆっくり見られて堪能できると思います。あまりに広すぎて迷子になりそうですので、ツアーでガイド付きが無難かと思います。しかし建物の大きさに比べて、トイレの数の少なさに驚きます。建物は3階建てですが、トイレは1階にあるのみです。
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 さて、ネヴァ川沿いにもう少し歩いて行くとイサク聖堂が出てきます。ドーム部分は展望台になっており、高さ101.5mから眺めるサンクトペテルブルグの町並みは感動的でした。もちろん、 エルミタージュ美術館も眺めることができます。
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◎ペテルゴーフ
photo サンクトペテルブルグからネヴァ川を船で南西に30Km行ったフィンランド湾に面したペテルゴーフは、ピョートル大帝が1718年から10年かけて建築したフランス式の上の公園、噴水がきれいな下の公園、大宮殿からなっています。 下の公園には、64の噴水があり、噴水は動力を使用せず、地形の高低差をうまく利用して噴水を上げていました。

◎ツァールスコエ・セロー
photo サンクトペテルブルグ郊外南に25Km、皇帝の村を意味するツァールスコエ・セローは、夏の皇帝の住まいとして使用されてきました。特に、有名なエカテリーナ宮殿も観光してきました。人気スポットのためバスツアーを利用しました。ガイドの案内がすべてロシア語でした。ですから「地球の歩き方」を開いて内容を見てなんとなくわかったような顔をしていました。このエカテリーナ宮殿は、第2次大戦のときドイツ軍によって破壊、略奪の被害にあいましたが、長い年月をかけて再建されました。現在では、昔の様式をそのまま再現しており非常にきれいな建物でした。特に、「琥珀の間」の美しさは言葉にならないくらいでした。また、庭園もすばらしかったです。ロシアでは、結婚式の後に新郎新婦、親戚一同が観光地を巡る習慣があり、エカテリーナ宮殿にもたくさんの新婚カップルが訪れていました。
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技術委員長 藤崎 和彦(株式会社 エヌエイチケイメディアテクノロジー)