第11回 特ラ連奨励賞 受賞 ドラマ「落日」の録音

photo  私は、現在日本大学芸術学部の映画学科で録音の勉強をしています。現場での録音、ミキシングからダビングまで手掛けています。
 映画の音の世界でもっとも大事だと思うのは、登場人物の台詞がはっきり聞こえることです。いくらロングショットで人物が画面で写っていても、私は台詞の音量レベルを大きめにしています。観客の立場でいると、台詞が最も作品を理解するために大事なことだから>です。
 作品の環境音を再現するには、できるだけリアルに観客自身がその空間にいるように感じるよう、気を配っています。
 以前は、私は外に出るとき、移動時間の度にイヤホンで音楽を聴いている、よくいるような若者でしたが、最近では映画の環境音を意識しており、鳥の声、お店の音や電車の音を注意深く聞くようになりました。
 映画の音の世界は、とても細かく、深いと思っています。これからも楽しくその世界を研究していきたいと思っています。

日本大学芸術学部 ルロー・ロックトマ賢策