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特定ラジオマイク利用者連盟 理事長  田中 章夫

田中理事長近影 新年明けましておめでとう御座います。
 昨年は設立20周年の記念行事を会員皆様方と共にお祝いし無事終えて、ほっとすると同時に我々の使用している特定ラジオマイクの周波数帯域の移行が降って湧いたような形で提議され、この新しい年2011年は特定ラジオマイク利用者連盟にとって大きな変革期を迎えることになりました。
 新しい時代に向けて、どう対応していくか、これからいろいろな形で会員皆様方と検証をしていかなければならないと思います。このような変革時、先輩諸氏の残された業績をさらに発展させていきたいと思います。
 今まで、開発してきたシステムはいかなる時代を迎えても引き継がれる基本的なものです。新しい年の日常業務その他対応する業務に自信を持って積極的に臨んで行きたいと思います。
 また、我々を取り巻く仲間である、放送局、関連団体などと連携して情報交換し将来に禍根を残さない体制で臨みたいと考えています。
 年頭に当たり、関係する皆々様方の益々のご繁栄をお祈り申し上げます。


特定ラジオマイク利用者連盟 企画委員長 監事  金子 孝

金子委員長近影会員の皆様には2011年の新春をいかがお過ごしでいらっしゃいますか。
 昨、2010年を振り返りますと、当連盟の創立20周年を迎え記念セミナーやワイヤレス関係の機材展が催された年でもありました。特に渡邉邦男理事プロデュースの記念セミナーは、舞台上でのナマの芝居をどう収音するか、舞台の場合、映画の場合、テレビドラマの場合と各ジャンルの技法を受講者と一体となって試行、実行して下さったのは特に印象的でした。又、機材展は当連盟としては初めての催しとなりましたがメーカー各位のご協力で最新の機材の展示が行われ、来場者の皆様のご好評をいただきました。
 さて昨今の出来事といえばなんといっても降って湧いたような、A帯の使用周波数帯域の移転問題でしょう。思えば24年前、昭和61年5月の電波法の改正省令公布以来、粛々と法令遵守を全うしてきた私たちにとって、いささか寝耳に水のような感があるのは否めません。もしこの件が現実となった場合、私たちが第一に考えるべきことは、新しい移転先の周波数帯域がより実用性の高い帯域でなければならない、ということではないでしょうか。この件に関しては、総務省案によれば2015年までに完結したい、とのことですので今年あたりからいろいろな展開があるものと思われます。会員の皆様のお力添えをよろしくお願いいたします。
 昨年には理事会組織が変更となり新しく八幡会長、田中理事長が就任されました。本年も難題多き年となりそうですが、この新体制でより稔り多き業界となることを祈念して新年のご挨拶とさせていただきます。


特定ラジオマイク利用者連盟 賛助委員会 委員長  五味 貞博

五味委員長近影 明けましておめでとうございます。謹んで新年の御挨拶を申し上げます。
 昨年は大変お世話になりました。今年は、いよいよテレビのアナログ放送が停波する年です。
 テレビ放送は大きな進歩を遂げ多岐にわたるサービスが開始されますが、一方、電波利用環境へ大きなインパクトを与える流れを引き起こしています。
 ラジオマイクは、1989年に、微弱と呼ばれたあいまいな扱いから、きちんと周波数を割り当てられた無線局として生まれ変わり、約20年間でデジタル方式を生み出すまでに発展してきました。また、同じ電波を利用する携帯電話も、単なる電話から、メール、インターネット、画像にとどまらず動画も送れるように、移動体通信サービスとして大きく進展してきました。そして、限りある電波資源を有効利用することについて、テレビの、地上デジタル放送への移行をきっかけとして、周波数割り当ての再編の議論に至りました。
 こうした環境の中、ラジオマイクはすでにデジタル方式が開発されて、アナログと比較すれば大幅に干渉に強くなりましたが、携帯電話などの移動体通信と比較すれば、送信電力の小さいシステムで、移動体通信との共存については慎重な検討が必要と考えられます。
 また、デジタル方式が実用化されていますが、遅延の課題を含めて、まだまだアナログを大切にされているユーザーが多くを占めております。
 賛助会員各社との協力により、今後の議論の動きや、運用に関するわかりやすい技術情報の提供に努めて行きたいと思いますので、本年もよろしくお願いいたします。


特定ラジオマイク利用者連盟 技術委員会 委員長  宮前 真二

宮前委員長近影 新年明けましておめでとうございます。
 デジタル特定ラジオマイク(A型)も数社から発売になり、実際に現場で使用され始めました。
昨年は、技術セミナーで、現場においてアナログとデジタルが混在で使用されることを予想して、混在使用の実験を行いました。セミナーには50名ほどの参加を頂きながら、混在した場合の注意点、干渉時の雑音発生状況、多チャネル使用及びイン・イヤーモニターとの干渉など実際の機器を使用しながら確認いたしました。参加して頂いた方々には、混在時の使用イメージが確認出来たのではないかと感じております。
 また、昨年末に「ワイヤレスブロードバンド実現のための周波数検討ワーキンググループ」において特定ラジオマイク(A型)および、FPUの周波数移行が決定されるなど我々を取り巻く環境に変化が起きようとしています。
 このような状況の中で、技術委員会としましては、周波数移行の検討会に参加し、会員の皆様の利益になるよう総務省に対して働きかけを行っていく所存であります。また今後のワイヤレスマイクのあり方、使用方法の改善などを取り上げて議論を行っていく予定です。
 これらの情報は、本誌を通して会員の皆様に順次お伝えしていきます。
 最後になりましたが、会員の皆様方のますますの発展とご多幸を祈念いたしまして新年の挨拶とさせていただきます。


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