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ワイヤレスマイク機器展

1.出展機器の概要
(1)デジタルワイヤレスマイク
 最新のデジタルワイヤレスマイク(A型)はSONY、タムラ、TOA(TRANTEC)の3社が展示。気になる販売開始時期はというと、SONYは近々を予定し、タムラ、TOAは平成22年度内(予定)としていた。
機器展会場SONY
タムラ製作所TOA
(2)アナログワイヤレスマイク
 SONYブースでは、今や懐かしの製造中止になっているリニアタイプのトランスミッターを展示していた。 オーディオテクニカ、SENNHEISER、SHURE、AKGは新製品を展示していたが、現状ではアナログタイプを主に販売していく様だった。
オーディオテクニカSENNHEISER
SHUREAKG
(3)その他
 PANASONIC、日伸音波、ゼネラル通商では、アナログタイプの主力製品を展示してあった。PANASONIC
日伸音波製作所ゼネラル通商
 
2.ワイヤレスマイク機器展を見て

 平成22年6月11日、特ラ連設立20周年を記念して、「北とぴあ」14階ではセミナー「A型ラジオマイクの賢い運用方法」と共に「ワイヤレスマイク機器展」が開催されました。
 まず、「ワイヤレスマイク機器展」の会場に入ると、あちこちでメーカーの担当者とおぼしきスーツ姿の方と対話している、熱心なユーザーの方の光景が広がっていたのです。普段、あまり交流のないTV関係、PA関係の方でしょうか。女性も見受けられ年齢的にも層が厚く、ワイヤレスマイク利用者の幅の広さを感じました。
 国内外10種類ほどの機種が展示されており、まず普段使っているゼンハイザーの新機種2000シリーズを見終えると、目線は初めて見るSONYのデジタルワイヤレスマイクへ。この先進的なデジタルワイヤレスマイクの音質、ディレイ、最大使用チャンネル数などに興味を感じたところです。
 これまでの積み上げた実績と確立された技術により、完成の域に近づいたアナログ・ワイヤレスマイクシステム。片やまだ若干の問題点があるとされ、これからが期待されるデジタル・ワイヤレスマイクシステム。また、アナログシステムとデジタルシステムを組み合わせ両方の利点を狙った、デジタルハイブリット・ワイヤレスマイクシステムのエレクトロソニックスと、どの機種も興味が尽きません。

 この様に選考する機種が出揃い選択肢は増えましたが、この先、ワイヤレスマイク利用者はどちらに向かうのでしょうか。また、これからの技術革新を考えると5年後10年後には、我々使用者にとって理想のワイヤレスマイク環境に近づいているのでしょうか。

 最近、漏れ聞こえてくる、総務省による5年後、10年後に向けたワイヤレスブロードバンド構築の為の周波数帯再編成。巨大通信事業者と外圧が大津波を起こし、この大きな波に我々は飲み込まれてしまう事になるのでしょうか。今後、ワイヤレスマイクを取り巻く環境変化には注目していなければと考えています。
 
(東宝株式会社 シアタークリエ)

3.アンケート結果

アンケート結果まとめ
 設立20周年記念総会セミナーの併催行事として開催されました「ワイヤレスマイク機器展」には150名のご参加をいただき、アンケートにご協力いただいた方々は28名でした(回収率18.7%)。集計結果によりますと「良かった」が18名、「まあ良かった」とお答えいただいた方々が7名(合わせて25名、89.2%)と評判は良かったようです。
 今回のように「ワイヤレスマイク」だけに絞った機器の展示会は初めての試みであり、ご参加いただいた9社(10メーカー)の方々に心から感謝申し上げますと同時に、今後もこういった企画を取り上げながら、会員を初め皆様のご期待にお応えしてゆきたいと存じます。どうぞよろしくご指導賜りますようお願い申し上げます。

(中島)

Q1:今回のワイヤレスマイクに限定した機器展はいかがでしたか?
graph その他の感想
  • ラジオマイクメーカー各社の名前が分かった
  • アクセサリーを見ることができた
  • 多くの方が来られていた
良かったと思われた方、その理由は?
graph その他の感想
  • 他のメーカーもあるべき
  • デモ品をお願いした
  • 展示品数が少ない
  • マイクメーカーだけの機器展は面白かった
Q2:ワイヤレスマイク関係で興味のある事柄は何ですか?
graph その他興味のある事柄
  • イヤモニ
  • 機器がグレードアップし混信等のトラブルが無くなると良いできればB帯は使わない方向で進みたい
Q3:現在、A型ラジオマイク(ワイヤレスマイク)は放送局の使用
  するFPUとの共用となっています。
  この共用波についてはどのように思われますか?
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その他
  • ホワイトスペースでの運用に興味あり
  • 直進性
  • 価格が上がらなければ周波数はお任せする
  • インイヤー専用波が欲しい(低い周波数かつ送信出力30〜50mW位で)
Q4:回答者について
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4.あとがき

担当されました小野理事と宮前技術委員長のご尽力に感謝申し上げます。また、快  く出展をしていただきましたゼネラル通商(株)、(株)日伸音波、TOA(株)、ソニー(株)、(株)オーディオテクニカ、パナソニックシステムワークス(株)、ヒビノ/ヒビノインターサウンド合同、(株)タムラ製作所、ゼンハイザージャパン(株)(順不同)に御礼申し上げます。
(田中)



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