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 Q & A 4


Q7: 放送局との関係
A:  特ラ連と放送局の関係は、特定ラジオマイク利用者連盟(Q-3参照)と運用調整(Q-6参照)でも述べましたが、A型ラジオマイクの使用周波数帯域が放送事業者のFPU周波数帯域を共用していることで、日本放送協会(NHK)、(社)日本民間放送連盟と特ラ連の3者で「FPU・ラジオマイク運用連絡協議会」を設けて、特ラ連と全国のNHK各局と民放各局との間で「運用協定」を締結しています。それに基づく主要な業務が「運用調整」業務であり、「FPU・ラジオマイク運用連絡懇談会」の実施でお互いに理解し信頼関係を積んできています。 
 「FPU・ラジオマイク運用連絡懇談会」は関東広域圏では毎年実施して、今年度で東京は第9回となります。関西広域圏は中京広域圏と交互に実施しおり、今年度は関西で第4回、中京は昨年2回目を実施しております。又、広域圏以外では四国総通局管内、東北総通局管内と実施してきて、今年度は中国総合通信局管内か九州総合通信局管内を予定しています。関東広域圏を除いて、関係する管内の会員の皆様には連絡しご出席を要請しています。
 また、放送局の皆様にも、総会・技術セミナーへの参加だけでなく、講師依頼もして参加していただいています。更に、功績賞にも参加をしていただき、功績賞も受賞しています。
 特ラ連レポートは全国のNHK各局と民放各局にも無料で配布しております。
Q8: FPUとは・・・・・・・・・・
A:  「FPU」とは「Field Pickup Unit」の略称である。この言葉が一般化する前は「ウォーキールッキー」と言っており、今でも電波法令上はこの名称で記述されています。(英語ではMicrowave Linkと呼ぶのが一般的です)
 このFPUとは映像と音声を送る送信部とそれを受ける受信部から構成されており、放送事業者(NHKの各放送局と民間放送連盟参加の放送局)が中継先の取材現場から映像・音声等の番組素材(以下、テレビ番組素材)を中継基地局などに無線伝送する送受信機を含めた伝送システムです。(ARIB標準規格表記ではテレビ番組素材伝送用無線伝送システム、総務省データからは取材現場と中継基地局などを結び番組素材を伝送する移動無線回線)
 800MHz帯FPUの周波数帯域は770MHz〜806MHzで36MHzの帯域幅があり、それを9MHz帯域幅で4つに仕切られている。
 これを低い周波数
 770MHzから779MHzを1チャンネル(以下、CH)。
 779MHzから788MHzまでを2CH。 788MHzから797MHzまでを3CH。
 797MHzから806MHzまでを4CH
と呼んでいます。(2CHと4CHの周波数帯は当連盟のA型ラジオマイクの周波数帯と共用しており、2CH帯は2帯、4CH帯は4帯と称している)
 この1CH当たり1つのテレビ番組素材の伝送に使用している。ハイビジョン(以下、HD)番組素材伝送では2CH分でHD1つの番組素材の伝送に使われている。
 当連盟のA型ラジオマイクは1CH当たり71波とれるが、相互干渉・高調波干渉などで同時使用の波数は10波(標準的)しか使用できない。
 マラソン、駅伝などのロードレースの中継では、最近殆どがHD番組素材伝送になり、特定ラジオマイクの運用に支障をきたすことも起きています。
 放送事業者用のFPUの周波数帯域は、800MHz帯以外にも伝送内容によってGHz帯にもいくつか所有している。
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